デジカメ 関連製品レポート No.003

 三洋電機ソフトウエア
CyberModeler Handy light


デジカメ静止画をもとに立体画像がつくれる!

 

 3D画像生成システムのソフトである。デジカメで全周を撮影した画像を何枚か用意し、このソフトで処理させると、専用ビューワーで360度、どの方向からも見られる立体画像に変身してしまうというもの。
 
 

   デジカメのレンズの焦点距離情報などを基にして、ポリゴンを組み合わせて立体化させているようである。上図のミカンの立体画像は、筆者が初めてトライし、正味約3時間で作成した。
 ミカンの表面の質感が、見事に全周再現されている。ただし、上部の『ヘタ』はうまくモデリングできなかったが...。
 専用ビューワー『ThreeD』のメイン画面上でマウスカーソルをドラッグすると、それに合わせて物体の正面角度が変わる。
 背景は、初期値は水色だが、任意の色に変えられるだけでなく、背景画像を差し込めるので、イメージをかきたてられる趣向だ。

 用途としては、立体造形やミニチュアコレクションなどの趣味、子供の粘土細工などを、PC画面上でも全角度から見られるようにしたい、などの例が挙げられる。

 

 
 

A

B

 
    物体の撮影には、製品パッケージそのものをフルに使う。CDのプリント面に基本となる6色のドットが描かれており、これが忠実な色再現に役立っている。このCDホルダー上で背景と同じ色の台座に対象物を置き、30度ごとに回転させて撮影するのが理想的なようである。

 筆者の場合、最初はAのようにパッケージの両脇がはみ出している状態で撮影したので、あとで正確な輪郭抽出の修正作業が必要になってしまった。理想的には、Bのように背景色の外側には何も写っていない状態が好ましい。必然的に、対象物にかなり近寄らなければならない。

 今回は三脚を使い、シャッターはセルフタイマーを利用して手ぶれを防いでみたが、まずまずの成功と言えるだろう。なお、サンヨーのデジカメで撮影すれば、他社製のデジカメよりも手間が省ける点があるので、サンヨーユーザーは要チェックのソフトかも知れない。

 出力される画像フォーマットが特殊なものなので、オンラインで簡単に誰にでも完成画像を見てもらうということはできない。ぜひ、次期バージョン のパッケージでは、この点をクリアーしていただきたい。
 ただし、2002年12月27日に『CyberModeler Handy light 専用フォーマットコンバータを、2003年 1月末にダウンロード販売致します。
DXF等の変換に対応!!価格は未定となっております。』というリリースが公式サイトから流された。
 また、『CyberModeler Animator』と『ThreeDPlus』を使って、Windows Media Video(WMV)形式でアニメーションが作れるようにもなっている。
 

 * 業務用のCyberModelerも用意されている。

 
3D作品コンテスト開催中!  
 

■CyberModelerで作る3D作品コンテスト

 三洋電機株式会社と三洋電機ソフトウエア株式会社は、株式会社タカラの「チョコQ 海洋堂『アニマルテイルズ』シリーズ」と三洋電機ソフトウエア株式会社の「CyberModeler Handy light」を使用した「CyberModelerで作る3D作品コンテスト」を開催。主催は三洋電機株式会社と三洋電機ソフトウエア株式会社。

 株式会社タカラの「チョコQ 海洋堂『アニマルテイルズ』シリーズ」をモデルとして3D作品を募集するもの。
 募集期間は、2002年10月18日〜2003年2月末日(当日消印有効)

 詳細は公式ページにて参照を。

 

 

製品仕様
 
  ■オンラインストア価格 7,000円(税込・送料込)

■動作環境
 ●対応OS
  Microsoft® Windows® 95 / 98 / NT4.0 / ME / 2000 Pro / XP
 ●CPU
  クロック速度 300 MHz 以上のプロセッサを搭載した PC 。
Intel® Pentium®/Celeron® 系列、またはこれらと互換のプロセッサを推奨。
 ●必要メモリ 256MB 以上の RAM
 ●ハードディスク容量 空き容量 500MB以上
 ●ディスプレイ 解像度800×600ピクセル以上 ・ True Color(24ビット)以上
 ●画像入力 USB 等で PC 上に画像入力ができるデジタルカメラ、またはコンパクトフラッシュやスマートメディア等の記憶媒体対応のデジタルカメラによる画像入力。PC 本体には、USB接続端子・カードメディアリーダー等が必要。

■仕様

 ●方式 輪郭投影法による3次元測定
 ●輪郭抽出方式 クロマキーモード
 ●入力機器 デジタルカメラ
  (撮影画像を画像データファイルとして出力可能なカメラ) ※1
 ●対象物 12cm×12cm×12cm以下 ※2
 ●入力データ JPEG 画像ファイル形式
  対象物全周画像
  ・ 最小画像サイズ: 640×480ピクセル以上
 ●出力データ SANYO ssf ※3
  ・ 形状データ: 三角ポリゴンで形状を表現。
  ・ テクスチャデータ: UVマッピング処理JPEGファーマット画像

※1 レンズの焦点距離(focus length)情報が判るデジタルカメラに対応。デジタルカメラに付属の説明書等を確認を。
※2 くぼみや複雑形状、反射物、透過物などの形状や条件によっては3次元化が難しい場合あり。
※3 SANYO ssfファイルは三洋電機株式会社で開発した3次元データ形式。

■本製品はデジタルカメラが必須。
 

 
 

 

 

参考URL
 
 

CyberModeler

 

 

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